無いものねだりより、あるものに感謝する
最後の秘境、西表島船浮出身のシンガーソングライター池田卓が、今だからこそ伝えたい思い、島からのメッセージを綴った、初の単行本。
懐かしいけど新しい、たいへんだけど有難い、自然と共に生きる暮らしのなかで実践する「豊かな人生」とは。
幼いころ西表島船浮で過ごした、家族や学校生活での心温まる思い出。
甲子園に憧れて、島を離れてとびこんだ沖縄水産高校野球部の日々。
一転して、那覇でシンガーソングライターとしてデビュー。
いくつもの夢を追いかけてきた池田卓は、デビュー10年を機に、念願だった故郷・船浮に戻ります。
〈不便な島には無いものがたくさんあります。でも、無いことで残ってきたものも、たくさんあることに気付いたのです〉
帰郷して10年、「島の宝探し」のなかでみつけた、現代社会で暮らす私たちが忘れてしまった大切なことを、61編のエッセイとしてまとめました。